i Design Labの開設にあたって〜「女性活躍」がなぜ大切なのか〜


i Design Labの開設にあたって、サイトの1つのテーマである成長戦略の牽引役「女性活躍」について私見を述べたいと思います。本サイトでは様々なキャリアの女性を取り上げることで、女性活躍の事例を紹介していきたいと考えています。安倍内閣の下で、女性活躍は大きな成長戦略の柱とされており、企業管理職における女性比率や女性役員の登用などが大きく取り上げられています。もちろん、世の中で女性が活躍しダイバーシティが図られていくことは素晴らしい事です。しかし、女性のキャリア形成は既存の男社会に女性が入って行き一定のポジションを確保するという事だけにとどまるものではないと思います。女性には様々な活躍の仕方もあり、男性では作りだすことのできなかった新たな需要を生む可能性もあると考えています。

また、私自身はこれまで典型的な主婦としての生活を送って来ました。バブルの余韻が残るH3年に大手生命保険会社に入社し、資産運用部門の若手職員であった夫と結婚、当時は当然の様に寿退社をし、家事と子育てを行ってきたのです。主婦の生活は「女性活躍」の中ではやや隅に追いやられている部分もあります。しかし、人生の中で、これまで知り合った事のない職業の方や様々な生活環境の人達と知り合うことが出来ました。この事は1つの会社で似た価値観の下に生活時間の大半を送っていると体験しにくい事だったと思います。その中で知ったいろいろな女性のキャリアの形を紹介していきたいと思います。

実は2年前にファンドマネージャーであった夫が突然仕事を離れることになり、今は全く別の仕事をしています。でも、その時に色々と話をしていて感じたのは、彼がこれまで得た資産運用や企業の経済活動に対する知見はもっと多くの人達に伝えておくべきなのではないかという事です。そのため、当サイトは彼の考え方を紹介する場を作り、多くの皆様に彼が得た知識を伝えると共に、なるべく多くの皆さまからのご批判・御批評を受けることで彼自身の考え方がブラッシュアップされていけばと思い設立しています。私が持っている感覚としては彼の興味の対象である企業も私に興味の対象である人も基本的な考え方の部分では共通するものがあり、彼の持っている考え方は1つの面白い考え方なのかなと思っています。

さて、女性のキャリアの話に戻ります。男性のキャリアに比べて女性のキャリアは多様です。これは女性が本能的にリスクを取り決断するというDNAを持っているからだと思います。こんなことを言うと反発を招くかもしれませんが、優秀と言われる男性の中にも本当にリスクをとった決断をした事がない人は多いのではないでしょうか。子供の頃から優秀で、良い大学に入り、良い先輩に恵まれ何となく就職、そつなく仕事を行い、適齢期に近くにいた女性と結婚し、そのまま気が付いたら役員になっていたという人も多いと言ったら言い過ぎでしょうか。それに比べると、結婚すると退社する女性が多かった時代、女性にとって伴侶となる男性を選ぶのは大きな決断でした。結婚する、子供を産むなどの場面で女性は常に大きな決断を迫られます。これは女性のDNAであり、たとえ結婚・出産などのプロセスを経なくても、その様な決断の能力を本能的に持ち合わせているのだと思います。私は、成長戦略の中で女性が語られる時、労働力不足を補う要素として語られることには違和感を持ちます。女性が本当に貢献できるのは新しい需要を生み出すということではないでしょうか。社会の殻を打ち破る存在として、コールオプションの買い(小さなコストで、上手く行くと大きなリターンを得る)のような存在になり得るのではないかと考えています。ここで、紹介する女性のキャリアや生き方が、多くの皆様の参考になり、何かの起爆剤になれば嬉しいです。

因みに、このサイトでは資産運用の話がいろいろと出てきます。私が会社にいたころファンドマネージャーは皆さん男性でした。でも、私が米国の運用会社に派遣になった夫と出席したパーティーには素敵な女性のファンドマネージャーが多数参加されていました。夫が言うには女性のファンドマネージャーは男性と異なる判断ができ、統計的には男性のファンドマネージャーよりも優れた成績を上げているそうです。

資産運用というと日本では博打の延長の様に捉えられている部分もあります。でも、私が夫から聞いている資産運用の考え方は科学的であり、博打的な要素はほとんどありません。数学があまり得意でない私にとっては難しい面もありますが、非常に自然なお金の考え方をしていく事が大切なのだという事が分ると思います。

このサイトを通じて、多くのディスカッションが生まれ、何かの役に立つことが出来ればと思っています。

Hiroe K



 

この記事へのご意見ご感想

入力した情報が公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。